今日の浅野っち向けレスっていうか何か

http://d.hatena.ne.jp/senriyakou/20050314#p6


◆「違う作り方をする」場合の選択肢、

 自分の場合の希望を書いてなかったけど、まあ1クールだったら最終回の最後で1対3とかの戦闘が始まる直前に「雨の中、傘を差さずに(略)」とか無責任なこと言いながら投げっぱなし終了が好みだ。
 嘘です。あれはあからさまに「でも、この本は途中で終わっている」だの「きみ、収穫のときを間違えてはいかんよ」とか言ってたからだし。

 本題。「続きものの小説が原作〜」って話を振ったのは、要するに「現在のライトノベルの商売はそっち方面についてはアニメ化に向かないメタなのか?」ってことが疑問だったんで。
 まあ、マリア様は軸線がやや違うし、ギャグやラブコメ系小説は実質読みきりであって続き物ではないので保留しておくことにして、以下考察。

 独断と偏見で要約すると、現在の基本的なライトノベルの商売は3ヶ月に1冊ずつ新刊出して、初版を売り切ることで成立している。で、3ヶ月に1冊ずつ出して、なるべくシリーズで囲い込んだ人を引っ張りつづけるのが前提なので、毎巻「このあとどーなるんだ、気になる!」ってところで終わらせるのが理想的ではある。
 で、まあギャグとかラブコメとかはそもそも小さい事件が継続的に起こっている構造だから、アニメ化してどこで切っても平気だけど、厳密な続きものの文脈をテレビアニメに移植するのは単純に難しいんじゃないかと。アニメは一応は1回30分なり前後編なりで決着するのが暗黙の了解になっているわけだし。
 あとライトノベルは挿絵(イラスト)あるのが前提だとか、話の構造が普通の小説よりも映像的な傾向があって、(直感に反するが)そのせいでアニメ化させにくい部分が発生とか、そういう疑いもあるんだけど。
 まとめると、単に小説とアニメは親和性はもともと高いとは言えないけど、さらにその傾向が強まるんじゃないかってだけだけど。

◆違う作り方をする場合の選択肢

 自分個人の好みで言うと、「戦艦1隻が戦闘をTV中継しながら戦う」って設定だけ抜いてあとは一から話を作るのがベストと思ってる。ノリ(カラー)を変える必要があるかどうかはさしたる問題ではない。だが、「原作」じゃなくて「原案」とクレジットするぐらいの覚悟が必要なのでお勧めはできない。
 原作を丁寧に消化する路線は、たぶん現状のテレビアニメの方法論にはマッチしない。OVA6枚で1シリーズ、とかやる分にはたぶん適合するんだけど。この辺りは物語と言うよりはマーケティングの領域(原作ファンをどの程度メタるのかとか、そういう部分含めて)になるので正解が見えにくくはある。

今日のニショーバ向けレス

 拙者思うにダーティペア(アニメ)はスレイヤーズ(アニメ)と同程度には続き物じゃないでやんすよ。