追加事項

http://d.hatena.ne.jp/senriyakou/20050308#p1

物語に説得力があるか(またはあるかのように思わせる、あるいは気にさせない)の分岐の一つには「キャラクターに感情移入できるか」があります。もしもアマテラスクルーの個性をもっと描かれる話があれば、また王国側のキャラが政治的駆け引きも含めてもっと前面に出ていれば、今までの話は(同じように描かれていたとしても)より面白く感じられたでしょう。その為には結局あと10話位そういう話が見たかったなぁ、と思うのでした。

 ていうかですな。極言すると、感情移入できるんであれば、説得力なんて要らないと。逆に感情移入できない場合、それ以外の部分で説得力がいくらあっても無意味というか。
 確かに論理的整合性とかは説得力の構成要素ではあるんだけれども、感情移入を本当の意味で代替する要素にはなりえないんで。どう作っても、いちゃもんを付ける(=説得力を否定する)こと自体は可能なわけで。
 確かに説得力のなさは感情移入を阻害する要因の一つだけれども、決定的なパーツではないわけで。逆に感情移入があれば、


通常の三倍のスピードで接近します」
「シャ、シャアだ、あ、赤い彗星だ!」
 だけで済んでしまう*1わけで。

*1:一応それまでの場面でシャアが「只者ではない」演出はなされていたけど。それでも、いきなり三倍の速度ってのがやりすぎで説得力を欠くという指摘は当時からなされていた