トラブルその1

 サイドボード後で、デザイアと青いデッキのマッチアップ。自分は1メートルぐらい離れていたと思う。青いデッキのプレイヤーが何か言いながら《狡猾な願い/Cunning Wish(JUD)》をプレイ。が、そこで何か不穏な空気になったので近寄る。「はい、なんでしょうか」

  • 状況設定
    • 青いデッキのプレイヤーはすでに《秘儀の研究室/Arcane Laboratory(UZ)》が1枚出している。デザイアのプレイヤーはタップアウト状態。現在、青いデッキのプレイヤーのメインフェイズ。
  • 自分が認識した範囲での行動
    • 青デッキのプレイヤーが「これでそうそう(研究室を)割れませんね」と言いながら島を含む3マナ分の土地をタップして狡猾な願いを(場に出ていた研究室の上に並べるようにして)出した。デザイアのプレイヤーは「はい。(間)でもそれ狡猾な願いですよ」と指摘。解決にはいるように促す。青デッキのプレイヤーの手札にはもう一枚の研究室があってそっちをプレイするつもりだったらしい。
  • 青デッキのプレイヤーの質問
    • 「願いをプレイする意図はなかった。カードを見せただけとして戻してもよいか?」
  • 自分の判断
    • 両方のプレイヤーの言っている事自体には矛盾はなく、「事実」のレベルでは議論の余地はない。願いのプレイ自体は通常通り行われていて何の問題もない。よって巻き戻らない。

 で、そう説明したけど、青デッキのプレイヤーはあくまでも食い下がる。「でも例えばマナがなくてプレイできなかった場合は巻き戻るんですよね」とか言われて自分の中のナニカのゲージが上昇。「自分の判断では巻き戻らないと思います。ヘッドジャッジ呼びますか?」とか言ってしまう。ジャッジが「思います」とは言っちゃいかんよなあ。実はこの「思います」は、ルール上の判断じゃなくて「自分が判断(推測)する限りでは、他のジャッジ呼んでも巻き戻しにはならないとその人も判断する思います」なんだけど、よろしくない。
 で、国光さんを呼びに行こうとしたら別の処理を行ってるところっぽかったのでとりあえず菅谷さんを呼んでくる。まあ最終的には国光さんが回ってきてヘッドジャッジ裁定を出せたけど。
 結局、例えば『エンチャントをプレイします』とか《秘儀の研究室》をプレイする意図が明らかであれば、『誤ったプレイ』として巻き戻すこともあるけれども、今回はそうじゃない。というわけで狡猾な願いをプレイした物として処理された。