補足的確認事項

 マジックのフォーマットは何のためにあるのか。販売サイドからすれば、それは間違いなく「カードを売るため」である。ではなぜフォーマットがあるとなぜカードが売れるのだろうか?
「一定時間が経つとカードがトーナメントリーガルじゃなくなるから」ってのは半分の正解でしかない。というよりも必要条件と十分条件を勘違いしている、というべきか。
 このあたりは昔ハリーが書いたけど、要するに「マジックはフォーマットさえ分かっていれば、気心が知れない相手とでも遊べる」からで、つまり最終的には「フォーマットに則っていたほうが遊べる相手が多い」ってのに尽きる(ここが分かってないとヒーローショーとプレミアイベントとを混同したり、イベントが販促にならないというようなとんちんかんな結論を出したりしてしまう)。
 「フォーマットも禁止カードも存在しない世界」を考えれば割とそのあたりは明白で、TRPGで実証されているように、「プレイスタイルの違う相手と楽しむのは難しい」ってのは事実。逆に「ルールに則って勝とうと努力する」ってのは非常に簡単(まあスポーツマンシップとかサマとかかんとかの問題はあるがそっちは枝葉の問題であって、「自分と趣味がまったく合わない人間とTRPGをやって楽しむ」とかそういうどうしようもない問題とは違う)。