幼年3誌のマンガ

 いわゆる幼年3誌、「ちゃお」「なかよし」「りぼん」は、いずれも小学生〜中学生までが対象で、「女の子が最初に買う雑誌」を想定して作られているので、いろいろと制約とか条件がある。以下に列挙する。

  1. 主人公は小学生〜中学生。高校生というのはかなり珍しい。(対象読者の年齢に近づけるため)
  2. 基本的にストーリーの推進エンジンは恋愛である。(例外あり)
  3. 「その種の行為」は「キスが上限」。それ以上の進展は希な例外を除いて存在しない。(表現上の制約)
  4. 対象年齢層が低いので、なるべく簡単な話や設定でないと通りにくい。
  5. 読者はそのうち「卒業」して別の雑誌に移っていくのが大前提になっている。よって以下のような特徴が副次的に発生。
    1. 長期連載がやりにくい(これは「キスが上限」からも発生する特徴ではある)。
    2. 全く同じ話でも、掲載間隔を空ければ(読者が入れ替わってるので)問題ない。
    3. 月刊なので週刊的なアニメとのリンクは難しい。

 で、結論から言うと、対象年齢層がより上の「花とゆめ」とかに比べると、幼年誌のマンガは大人は読みにくい。というか読んでも面白くないことが多い。ストーリーが簡単すぎたりとか、ほとんど話らしい話がなかったりするとかなので。