今日のスタオペ

 今回、脚本がわざと盛り上げない(もしくは感情移入させない)ように作っているとしか思えなかった。
 特に後半のシーンの見せ方の順序は本気でやっているとしたらありえないぐらい下手な演出だった。わざとだと解釈すると非常に納得が行くが、なんでそんなことをするのかを考えるのはやっぱり難しい。

 少なくとも盛り上げ方にはある程度定式と言うものがあって、たとえばビルの上に立っている人間がいたら、その人物の背後からヘリコプターが登場するときにはスローモーションでせり上がってくるとか、


「阻止可能範囲にいるのは」
「・・・本艦のみです!」
 とかそういう手順。パターンを外していいのはそれで上手くいくときだけだし、そもそもそれまできちんと話を進めていれば、定番の展開でも普通に盛り上がるはずなのだが。

 あと、政治大好きッ子であるところの自分にとってもマミヤ亡命政府首班の行った政治的術策が何だったのか、さっぱり分からなかった。
「政治的に艦隊を動かすのは議会を通さないと無理だから何らかのトリックが採用される」
 という展開だと思っていたのだが、世間的には艦隊を派遣するよりも遥かに面倒なはずの国家承認が行われていて謎である。
 まあ自分の政治に対する見方が偏っていて大義名分の操作を重要視しすぎているとか国家の拠って立つ基盤としての正統性(レジティマシ−)を過度に重視しているとかで考えすぎなのかもしれないけど。