今日のマナバーン
宇宙のどっかからレビューせよとの電波が飛来したので書くことにした。でも時間ないから後から書き足すことにしよう。加筆修正終了。
[Special Features]
- 神河物語リミテッド講座
- 分量的には一番ボリュームがある。執筆は例によって
ホワイトファング真木孝一郎。例によって真木口調で書かれているので合わない人は合わないだろう。「冥王星基地から放たれた空飛ぶ遊星爆弾」とか平然と書いてるし。自分は「合う人」なんで非常に面白かったけど。
- The Finals 2004攻略〜勝利への一歩半〜
- ファイナルの記事は予想通りスタンダードデッキ紹介。まとまって読めるという点が価値なので、まあ問題ないと思う。「ネットで情報収集して速度で雑誌を上回る」ってのはイロイロ面倒とか能力とか時間とか必要なので。
- 世界選手権レポート ローリー的ワールド
- 予想通りダントツで面白かった。「『ポンザ最強』と伝えてすっきり」とかは特にツボにハマって笑い転げたぐらい面白かった。
[How to Win]
- NextPTQ
- アトランタ予選の話。1ページ記事。写真プラス紹介説明で半ページ。残り半ページが石田格の「チームリミテッドのススメ」悪い記事ではないが、やはり分量が足りないか。もっとも「なるべく仲が良くて自分と実力に差がない人を選ぶのが長くチームを組むコツです」とか「なぜならチームの最終的な意志決定権が誰にあるのかを明確にしておくと、いざ問題が起きたときに対処しやすくなるからです」とかそれだけ抜くとありきたりに聞こえる言葉もドラフトウィザード様から発せられるとまるで重みが違うとか思うけど。
- ラッキーパンチはありえない!!
- かの八朔人平も大絶賛のコーナーの復活。「内容は本当に素晴しいのに、字ばっかりだったり、スペースが味気なかったりするのが本当に惜しい」と言われていたからかどうかは知らないが、雑誌の真ん中ページの見開きでカラー。「問題の場面を右のページに図で表したりすればいいんじゃないだろーか」と言われていたからかどうかは知らないが、「実際に行われた行動」「本来取るべき行動」「相手のリアクション」が図で出ている。文句なし、と言いたいところだが本当は「攻撃」って書いてあるんだから樹上の村とモグの狂信者はタップ状態にしておいて欲しかったとかそういう細かい注文は付けられるかも。いやだって記事の中身自体には文句付けるところないし。
- リミテッドの一番星
- 全六回予定連載で第一回は「シールドデッキの組み方」だった。執筆は池田剛さん。
「確かに構築戦の練習は地味で苦痛に感じるところもありますが(私もそう思います)」
とかのっから全開。その後も「このことばには裏があります」などなど本音が続々と語られてて、読みながら悶絶。自分は池田さんとあんま話したことない(PT神戸でちょっと話しただけ)けど、率直というか誠実というか、そういう印象を強く受けたんで、そういう意味では納得できるんだけど。
記事の内容自体も面白かった。わかりやすいし。もう少しこの記事の位置づけとか書こうかとか思ったけど、まあ読んだら分かるだろうからいいや。
- 街角デッキ相談室
- どんな雑誌にもかならずあるデッキ診断コーナー。診断する人は構築といえばこの人、のアサハラ先生(浅原晃)。第1回は《語られざるもの、忌話図/The Unspeakable(CHK)》デッキ。
で、記事を読んでいて思ったのだが、「構築戦でのデッキ」というものをどういう思想で捉えるかで、診断に納得できるかどうかが変わる気がした。そのあたりを意識してないとしても、カードの取捨選択段階である程度行間を読みとることは可能なんだけど、本当はそういう部分のフォローも必要かもとか思った。この記事の場合、最初に「デッキを強くするといっても、いろいろな道筋や考え方がある。このコーナーでは、投稿者の意向に沿った形で、一つの方向性を指し示していきたいと思う」と書いてあるし、図に「ドローをやめてカウンターにし、コントロールデッキに」「汎用性に勝るカードに。連携シナジーはあきらめよう」とかかなり書き込まれている。コンボ=勝ちでないからコントロールに寄せる、とか。《遥か忘れられし御幣/Long-Forgotten Gohei(CHK)》を抜くのにも「これは、今後エキスパンションが増えることで価値が高まっていくカードだ」とかフォローを忘れていないし。そういう意味では納得させる度は高くなっていていいいんじゃないかと思った。
あとデッキ診断応募要綱が面白かった。締め切りが12月13日になっていた。あと、今回は応募者のコメントがかなり細かくて記事の上でプラスになっているわけだけれども、一般投稿でコメントをここまでつけてもらうのは難しいかも。そのあたりを含めて今回の記事についている奴が「コメントの例」なんだろうけど。
- Pick up Tournament Deck
- ぎゃざ連載でおなじみのコーナー。今回はPTコロンバス大特集。エクテンばかりで5ページ、14デッキを紹介。2週間遅れだけど、まあエクテンの大きな大会がそこらに転がっているわけじゃないから許容範囲だろう。やっぱり「紙にまとまっていると読みやすい」てのには価値があるし。あと、「デッキ解説:ゲームギャザ編集部」となっていていろいろ興味深い。
Tournament Frontline
あえて書くが今回の地雷ゾーン。執筆がPTコロンバス&都道府県選手権前のかなり微妙な時期だった(と推定される)という事情を考慮するべきだが、それにしてもどういう記事にするか、編集サイドで考えるべきじゃないかとか思った。まあ正解があったら誰も苦労はしないんだけど。
- ヴィンテージ(+T1.5)
- 執筆石田格。ヴィンテージの記事読むの大好きな自分からすると物足りないが、そんな人間が日本で他に100人いるとは思えない。こういう記事が用意されていること自体で十分驚きだったし。
ただ、「次回はこのフォーマットの主要デッキなんかを紹介したいと思います。次号を待て!」となっているけど厳しそう。なんせT1のデッキは1枚物が死ぬほど多いので他のデッキよりも場所を占有するから、数を紹介しにくい。でも一定数紹介しないとそもそもどういう世界か理解できない。さりとてこういう需要の少なそうなものに大量のページを割くわけには行かないだろうし。
- エクステンデッド
- 岡本Djinn執筆。あえて書くが、アンケート最下位確率はかなり高そう。だって同じ雑誌の違うページにコロンバスのデッキがあれだけ載ってるのに執筆は明らかにそれよりも前。「いじめかよ!」とか言いたくなる。
- スタンダード
- 黒田正城さん執筆。タイミングの問題を「去りゆくオンスロートブロックを振り返る」記事にしてとりあえず回避。実用性がないとかいうのは簡単だが、紙媒体でインターネットと競争するのは無理がある以上、こういうアプローチはアリだと思う。
個人的には掲載レシピに何食わぬ顔して「Go Anan Deck2003」使用者:森田雅彦(2003年「高知最強」)とか書いてあって非常にポイントが高かった。
・・・岡本さんの記事もそっち方向に逃げればよかったのか? 《頭蓋骨絞め/Skullclamp(DST)》が禁止になる前に調整していたデッキ紹介とか? ・・・いややっぱりそれもダメっぽいか。難しそう。
- リミテッド
-
名人マッキー真木孝一郎執筆。今回はロチェ入門編。Tournament Frontlineの中では一番普通の記事。普通にためになるし。
[Rule Support]
- マジック:ザ・ギャザリングQ&A
- 定番記事。ただ回答者が*1鈴置さんになってた。そういうわけで微妙なところで鈴置さん口調になっていて面白かった。どこがどう、って指摘できるほどじゃないし、そもそも「鈴置さん口調」って何なんだよとかそういう問題もあるけど。
[Columns]
- 全日本デッキ構築研究所
- 「このカードでデッキを作れ!」とサブタイトル付き。執筆景山太郎。「スタンダードではなかなか使われないようなカードを、素晴らしいデッキにしてみせます!」となっているが、赤や黒でなく白青緑の反転カードを使えとか、「いじめかよ!」とか突っ込みたくなるようなコンセプト。
たぶん編集部の意図する記事コンセプト自体もそうなんだろう。「今回より大変だったらどうしよう……」とかこっそり最後に書いてあるし。
なお、自分認識では景山太郎のキャラはアクション/リアクション理論*2で言うところのリアクションに相当するんで、つまりはその方向性で行く方が記事も面白くなると思うので結論としてはよさげ。
- 組長・フジケンのマジック歴史館
- 今回は「予告編all漫画バージョン」なので、本連載はやっぱりルール道場と同じスタイルになるんだろう。つまり上が組長のコラムで下半分は金澤尚子漫画っての。予告からすると、たぶん完全カード辞典の各エキスパンションの扉に書いてある奴をフジケン&レミィのドツキ漫才フォーマットに乗っけたような感じになんだろう。
- マジックと人
- インタビュー記事(「聞き手:編集部」か?)。第1回は
真木ポン真木孝一郎。普通のインタビューなので対象が普通に面白い人だと普通に面白い。ひねった部分としてはフェイバリットカードのベスト10がついていることか。インタビュー記事の問題点は面白味に欠ける人にインタビューすると面白味に欠ける記事になるってことだけど、まあインタビュー対象選んでいけば当分問題ないでしょう。
[Tournament Sideboard]
トーナメント情報コーナー。字とかレイアウトとかの関係で、読みやすくなっていたと思う。
[etc...]
- 創刊記念プレゼント
- 密かに誰が何にサインしているかとかチェックしてメタると面白かった。応募は・・・変異種かなあ*3。
- カードランキング
- 海外雑誌の定番、シングルカード価格表の親戚。たぶん「価格」と書くといろいろ御幣(CHK)があるんでしょう。暗黙の了解で1.0=¥100=$1=1tixぐらいと思われる。
- アンケート
- 編集部の想定読者層を推測する最良の材料。どうでもいいけど、「あなたのマジック歴は?」って質問が「a.フォールン・エンパイア以前から b.アイスエイジ・ブロックから」となっていた。日本語的には「a.アイスエイジが出る前から」にするべきだと思うのだが。
その他
ちなみにこの雑誌、かなり悪さ満載。
- 「不定期連載 あの日のトーナメント」はよりにもよって*498年日本選手権! マジックじゃなくてフロアルールで勝敗が決まってたアレだ。載ってるコメントがまた、誰が言ってるのか分かるような分からないようなグレーゾーン(適切な読解力さえあれば全員分かるような気がするのは内緒だ)。
- 「街角デッキ相談室」の応募レシピに「投稿者:千葉県の藤枝勇さん」とか書いてある。
- 読者コーナー「ダブルマリガン」(エンペラー担当)の募集テーマに「ヴァルハラ:マジックが縁で彼氏や彼女ができたっていう話を聞かせてください。このコーナーに投稿がないととても寂しいと思います」とか書いてある。
- 「TOPプレイヤーが注目するTheFinals2004デッキ」でコメントしている人に何故か組長が入っていて当然「構築の話を俺に振られてもなあ……」と書き出してる。