今日の松本君向け連絡事項
レシピだけ載せても駄目じゃん。これぐらいやらないと。
ちょっとダークでブルーな気分
――感情を込めずに「だめ」って言おう
姉徒・拝主*1
手元の所持金があまりない状態でデッキが作りたい場合、どんな場合でも頼りになる方法が一つある。確かにそれは君や相手にとって面白いデッキじゃないかもしれないけど。ほんのちょっとの所持金と死の雲3枚だけがあって、トーナメントはもう明日だとしよう。いいかい? ドラフトで集めたカードコレクションの中には大量の秘儀呪文とスピリットが入っている。となれば、メカ翡翠/Jade Idol*2はどうだろうか?
ここにお見せするのは最も基本的なメカ翡翠デッキで、追加のコントロール要素として《血のやりとり/Barter in Blood(MRD)》を入れてある。確かに、こいつで勝つ方法は非常に少ない。《メカ翡翠》か《希望の盗人/Thief of Hope》か、2種類の《ずべら/Zubera》だ。興味が出てきたかい? これがデッキリストだ。
お手軽デッキ:メカ翡翠8 《島/Island》
10 《沼/swanp 》
2 《塩の湿地/Salt Marsh 》
4 《水まといの洞窟/Waterveil Cavern 》
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24 土地
4 《メカ翡翠/Jade Idol》
4 《浮き夢のずべら/Floating-Dream Zubera》
4 《灰色肌のずべら/Ashen-Skin Zubera》
4 《希望の盗人/Thief of Hope》
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16 クリーチャー
4 《霧中の到達/Reach Through Mists》
4 《消耗の渦/Consuming Vortex》
3 《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
2 《目覚めの悪夢/Waking Nightmare》
4 《血のやりとり/Barter in Blood》
3 《死の雲/Death Cloud》
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20 呪文
ここにある秘儀でない呪文は7枚でそのうち対象を取れる除去は1枚も無い。ああ、《燻し/Smother(ONS)》よ、汝のありせば! 手札破壊呪文は3枚あって(《目覚めの悪夢》と《死の雲》、それに《灰色肌のずべら》)、脅威になるカードは場に出てくる前にこれで捕まえるようになっている。そしてデッキの大半は、《メカ翡翠》と《希望の盗人》を活躍させるための大量の秘儀呪文とスピリットだ(全部で25枚!)。
《希望の盗人》はこのデッキの最も重要な部分になる。現実問題、対抗手段の入っているであろうデッキに対して、ずべらで殴り勝つのは現実的はない。場に問題を解決してくれるパーマネントを出しておいて、それを活躍させる必要がある。
《メカ翡翠》があることで、相手が全力攻撃することは非常に難しくなってくる――想像してみてほしい。クリーチャーが1体だけなら、ブロッカーに残さないといけない。クリーチャーが2体なら、1体を手札に戻して翡翠でブロックされるかもしれない。ダメージを確実に通そうと思ったら、敵はクリーチャーを3体用意しなくちゃいけない。通常は、相手はクリーチャーが3体揃っても攻撃してこないだろう――手ごろなクリーチャーを翡翠に殺された後で《血のやりとり》で残りの2体まで殺されるのは我慢できない。
ラッキーなことに、君もそうなると《死の雲》を撃てるようになるだろうから、彼らの人生もどんどん危うくなってくる。状況がややこしくなり始めるようだったら、クリーチャーを全滅させてしまおう。後は《メカ翡翠》で殴り勝てばいい。
このデッキのプレイングのヒント
- 《水まといの洞窟》 から黒マナを出して《死の雲》を撃ったのなら、生贄に捧げる土地としては適任だろう。
- 《血のやりとり》も《死の雲》も、自分の《ずべら》を墓地に送るのに使える。特に《死の雲》のXをいくつにするかは注意するべき事柄だ。
- 複数のずべらの能力が同時に誘発した場合、効果は2倍というよりは2乗に近いものになる。《灰色肌のすべら》が2枚同時に墓地に行けば、相手が捨てるカードは2枚でなく4枚になる。《浮き夢のすべら》が3枚墓地に行ったらカードを9枚引くことになる。ちょっとしたものだろ。
- 《希望の盗人》の能力は秘儀やスピリットのプレイによって誘発する。打ち消されてもライフが増える/減るのをお忘れなく。
- 《メカ翡翠》のクリーチャー化能力は強制だ。相手のクリーチャーを手札に送り返してから《死の雲》を撃つときには注意が必要だ。
さらなる投資
このデッキには、4枚目の《死の雲/Death Cloud(DST)》や《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》や《遥か忘れられし御幣/Long-Forgotten Gohei》など、足すものがたくさんある。手に入るなら、サイドボードに《絶望の使者/Emissary of Despair(DST)》や《死者の嘆き、崩老卑/Horobi, Death's Wail》――どちらもスピリットだ――を置くのも有効だろう。
クリーチャーが足りないならドラゴン・スピリットや《魂無き蘇生/Soulless Revival》の出番だ。除去が足りないなら《肉体の奪取/Rend Flesh》や《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》や《食い込む疫病/Swallowing Plague》を追加できる。
おわりに
基本的に、このデッキはカードアドバンテージの稼ぎ方というものを学ぶのには良い方法だ。ほとんどのコントロールデッキはプレイヤーに寛大で、1枚の呪文でもアドバンテージを得ることが可能になっている。このデッキを扱う場合、ミスは高くつく。使うべきでない呪文を使ってしまったり、《メカ翡翠》をクリーチャーにするタイミングを間違えてしまったら、どちらも手ひどい打撃となるだろう。
むしろ、このデッキをプレイすることで、君はより強い秘儀デッキを作りたくなるかもね! 《砂のふるい分け/Sift Through Sands》と《不気味な行列/Eerie Procession》を使った《語られざるもの、忌話図/The Unspeakable》デッキにするのも面白そうに見えるかもしれない。そうなるとこれはコンボデッキの領域に話は移るわけで、このデッキとはまったく違ったプレイングと構築が必要になる。同じ秘儀をテーマにしていても、その違いに君はびっくりすることだろう。
それではまた。それまで「あなたを、犯人です」といい続けてほしい――ただし、洗脳されそうに思ったら、お部屋をお連れしてあげよう。