キーワード考察、「ウェブサイト」は「インターネット」の子キーワードか?

 面倒なので途中省略。id:masproさんがインターネットをトップカテゴリ((はてなダイアリーキーワード直下のキーワード群を指す言葉。妖精語))に移して、ウェブサイトとかインターネットラジオとかをインターネットの子キーワードにしたところから話は始まる。以下より引用。

http://d.hatena.ne.jp/maspro/comment?date=20030527#c

# manpukuya 『こんにちは。「ウェブサイト」はインターネットに関係のあるキーワードですが、インターネットそのものではないため「インターネット−ウェブサイト」という親子関係は成立しないのではないかと思いました。そのほかの用語も同様なので、すみませんがそれぞれ「方式」「概念」などへ移動させていただきました。http://d.hatena.ne.jp/manpukuya/comment?date=20030521#c が参考になればと思います。』

 ところで、「が参考になれば」を見に行くと、

# manpukuya 『(引用者による省略)id:celicanegroさん:私は、キーワードの説明文として「○○な××」と書けるときに「××」ツリーの子キーワードに入れる、というふうに考えています。はてなダイアリーのヘルプや、編集時に出てくる「【重要】親キーワード・子キーワードについて」(http://d.hatena.ne.jp/help#parentword)も参考になるかと思います。』

 となっている。個人的感想では、割と意味不明である(文章自体がわかりにくいというのではなく、こういう説明をするという意図が)。この文章自体はヘルプの説明の縮小版とも取れるが、実際には正確ではないし、本音で言えば誤解させる余地もあってまずいのではと思う。
 まあ確かに「ウェブサイトは○○なインターネット」とは書けないという気がする。が、それを言えば、「鹿島アントラーズは○○なJリーグ」とも、フツー、書けない。
 さらに、本来の説明で記述されている判定方法は、(Aが親キーワードでBが子の場合)

この関係は、「BはAである」「AでないものはBではない」の2文に二つのキーワードを当てはめることにより確かめる事ができます。

 というごくごく簡単なもので、わざわざ言いかえるほどのことでもない。
鹿島アントラーズJリーグである」「Jリーグでないものは鹿島アントラーズではない」は、まあ不自然といえば不自然だが、成立しないほどではない(Jリーグを管理機構と見なせば間違いだが、チームが参加して作られているスポーツリーグであると考える以上は)。どのみち、「ハプスブルク家は人間である」とか、この手法で簡単に判明する他の不自然さ爆発に比べればどうでもいいことではある。
 これに対して、「ウェブサイト」と「インターネット」ではどうだろうか?
「ウェブサイトはインターネットである」「インターネットでないものはウェブサイトではない」
 これを不自然と思うか否かは人によって違うと思うが、少なくとも自分は京都パープルサンガJリーグ程度の関係性はあると思う。よって、「ウェブサイトはインターネットの子キーワードである」も、「そうではない」も、どちらの主張も同程度に間違っているか、正しいか、ではないかと思われる。

 キーワードの分類に必要なのは、利便性とわかりやすさ(論理的明晰さ、と言い換えてもいいが)だと思う。で、論理的な部分は以上で見たようにほぼ互角である。利便性については考えるまでもなくインターネット直下に集約している方が上である。ならば、答は見えていると思うのだがどうだろうか?